![]() 液晶ディスプレイのための光学接着剤
专利摘要:
第1対向表面及び第2対向表面をそれぞれ有する第1対向基材及び第2対向基材を含み、それらの表面の少なくとも1つがその上に配置された金属を有し、基材が金属と接触した接着剤により互いに結合されている液晶ディスプレイであって、接着剤が酸官能性又は塩基官能性を有する少なくとも1種のポリマーを含む感圧接着剤構成成分、100,000超の重量平均分子量を有し、かつ酸官能性又は塩基官能性を有する高Tgポリマー、及び架橋剤、ここで、感圧性接着剤構成成分の官能性及び高Tgポリマーの官能性が混合された場合に酸塩基相互作用を生じるもの、のブレンドを含む、液晶ディスプレイ。 公开号:JP2011508267A 申请号:JP2010539724 申请日:2008-12-17 公开日:2011-03-10 发明作者:エー. シャーマン,オードリー 申请人:スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー; IPC主号:G02F1-1339
专利说明:
[0001] 本開示は、接着剤、特に液晶ディスプレイを製造するために使用することができる光学接着剤に関する。] 背景技術 [0002] 液晶を用いるデバイスは、種々の電気光学用途、特にコンパクトで、エネルギー効率が高く、電圧コントロールされたライトバルブであることが必要であるようなもの、例えば、腕時計及び計算機ディスプレイ、並びにポータブルコンピュータ及び小型テレビに見出されるフラットパネルディスプレイに利用を見出してきた。液晶ディスプレイ(LCD)は、それらを非放射型電気光学ディスプレイ用途にて使用するための優れた候補にする、稼働時の低電圧及び低出力を包含する多数の独自の特性を有する。光学接着剤は、LCD用途にて利用されてきた。典型的には、それらはオリジナルのディスプレイのアセンブリ中の結合プロセス、並びに販売後の修理にて使用される。] 課題を解決するための手段 [0003] 一態様では、液晶ディスプレイが、本明細書にて開示されている。ディスプレイは、第1対向表面及び第2対向表面をそれぞれ有する第1対向基材及び第2対向基材、その上に配置された金属を有する少なくとも1つの表面、金属と接触した接着剤によって互いに結合された基材、酸官能性又は塩基官能性を有する少なくとも1種のポリマーを含む感圧性接着剤構成成分と、100,000超の重量平均分子量を有しかつ酸官能性又は塩基官能性を有する高Tgポリマーと、架橋剤のブレンドを含む接着剤であって、ここで、感圧性接着剤構成成分の官能性及び高Tgポリマーの官能性が混合された場合に酸塩基相互作用を生じるものを含む。] [0004] 別の態様では、液晶ディスプレイの製造方法が、本明細書にて開示されている。方法は、第1表面及び第2表面をそれぞれ有する第1基材及び第2基材を提供すること(少なくとも1つの表面はその上に配置された金属を有する)、並びに第1基材と第2基材を、接着剤を使用してともに結合させること(ここで、接着剤は金属と接触している)を包含する。] [0005] 更に別の態様では、液晶ディスプレイアセンブリが、本明細書にて開示されている。ディスプレイアセンブリは、異なった色の2種の光を反射する液晶ディスプレイであって、ディスプレイのうちの少なくとも1つが本明細書にて開示した液晶ディスプレイからなるものを含む。] [0006] 本発明のこれらの態様及び他の態様は、以下の説明で更に詳細に記載される。上記概要はいずれも、主張される対象の制限として解釈されるべきではなく、対象は、本明細書に記載される特許請求の範囲によってのみ定義される。] 図面の簡単な説明 [0007] 本発明は、下記の図と併せて、以下の詳細な説明を考慮すれば、より完全に理解できる。 代表的液晶ディスプレイの断面図。] [0008] 本明細書にて開示したLCDは、1つ以上の利点を提供し得る。その1つとして、本明細書にて開示したLCDは、ディスプレイ内の部品、特に金属部品を腐食させることなく適切な結合を提供する接着剤を含む。用いられる接着剤が酸性接着剤であり、ほとんどの酸性接着剤がLCDで使用される金属部品を腐食させるため、このことは予想外である。] [0009] 接着剤は光学的に透過性、例えば、光学的に透明で、このような性質を有用な期間、通常の使用条件下にてかつ加速エージング試験によって示されるように、維持することができる。所望の透明度、安定性、結合強度、一体性等のバランスは、接着剤の成分の組み合わせを選択することによって、接着剤で得ることができる。] [0010] 本明細書にて開示したLCDはまた、それが種々の材料を使用して製造することができるという点でも有利である。例えば、液晶組成物は、市販材料で製造することができる。デバイスを製造するために使用される基材は、種々の基材のうち任意のもの、例えばLCD製造の技術分野において公知であるようなものであることができる。所望する場合、本明細書にて開示したLCDは、特別に設計された材料及び基材を使用して製造することができる。加えて、液晶組成物は、任意の色の反射材料であることができる。] [0011] 本明細書にて開示したLCDは、それが従来の装置を使用して製造することができる点で好都合であり得る。例えば、従来のラミネーション及び硬化装置を使用することが可能である。LCD製造工程はまた、フレキシブル基材の取扱いを目的としたロールツーロール法の影響を受けやすい。従来の装置を使用することで、製造コストを低く維持することができる。] [0012] 図は、代表的LCDの断面図を示す。LCD 10は、第1対向基材及び第2対向基材、11及び12をそれぞれ含み、基材の内部表面上に配置された金属13を備える。基材は、接着剤14により互いに結合させて、接着剤が金属と接触するようにする。第1対向基材及び第2対向基材は、セルギャップ15によって分離されている。2つの基材の間には、液晶組成物16が配置され、これは一般にギャップを充たす。] [0013] 第1対向基材及び第2対向基材は、例えば、ポリマー基材、ガラス、セラミックス、金属、金属酸化物、又はこれらの組み合わせなどの任意の有用材料を含むことができる。第1対向基材及び第2対向基材は、ポリマー基材及びガラスの組み合わせを含んでよく、即ち、一方がポリマー基材で、他方が基材ガラスであってよい。幾つかの実施形態では、一方の又は両方の基材は、可視光線を透過することができる。その他の実施形態では、一方の基材は可視光線を透過し、他方は可視光線を反射することができ、この基材の組み合わせは通常、反射ディスプレイにて使用されている。幾つかの実施形態では、第1基材及び第2基材は、ロールツーロール装置で加工されるのに十分な機械的特性、例えば、強度及び柔軟性を有する好適な高分子材料から形成される。ロールツーロールとは、材料を支持体上に巻き取る又は支持体から巻戻すプロセスだけでなく、何らかの方法で更に加工するプロセスを意味する。更なるプロセスの例としては、コーティング、スリット加工、打ち抜き加工、積層、及び放射線への曝露などが挙げられる。] [0014] 基材は、支持層、下塗層、ハードコート層、装飾図案などの材料からなる多層膜を含むことができる。基材は、恒久的に又は一時的に、接着剤層に結合させることができる。例えば、剥離ライナーを一時的に取り付けることができ、次に、接着剤層を別の基材へ取り付けるために取り外すことができる。剥離ライナーも同様に微細構造化することができる。一般的に、これらのタイプの基材は、複数の機能を含み、ここでは、機能の少なくとも2次元が微視的である。したがって、機能の局所及び/又は断面図は、微視的である。本明細書で使用するとき、微視的とは、その形状を決定するために任意の観測面から見るとき、裸眼に対して視覚的補助具を必要とするほどに小さい寸法を指す。1つの判定基準は、W.J.Smith著、「Modern Optic Engineering(McGraw−Hill,1966,pages 104〜105)」に記載されており、この文献では、認識可能な最も小さな文字の角サイズの観点で、視力が定義及び測定されている。正常視力は、認識可能な最小文字が網膜上に5分の円弧の高低角となる場合であると考えられる。250mm(10インチ)の代表的な作動距離において、これは、この対象に対して0.36mm(0.0145インチ)の横寸法をもたらす。] [0015] 微細構造は、基材の多数の表面の一部又は全ての場所で形成してよい。例えば、幾つかの表面は、微細構造を有する部分及び微細構造がない部分を含んでよい。あるいは、表面のほぼ全てが、微細構造を含んでよい。加えて、微細構造の形状及び/又は配置も変わり得る。例えば、微細構造として、1つ以上の凸部、1つ以上の凹部、凸部及び凹部の組み合わせ、隆起部、柱部、ピラミッド形部、半球形部、円錐形部、突出部、又は任意のその他の好適な特徴を挙げることができる。様々な突起及び/又は凹部の形状もまた、様々であってよい。例えば、凸部及び/又は凹部の幾つかの実施形態では、丸みのある形状(例えば、円形、半円形、球形、半球形、楕円形、錠剤形、一部錠剤形など)又は丸い部分を含むことができ、多角形の形状又は多角形部分(例えば、三角形、正方形、キューブコーナーを含む立方体、四面体、方形、平行六面体、五角形、六角形など)を含むことができ、不規則形、規則形、針形、切頭形、これらの組み合わせ、又は任意のその他の好適な形状とすることができる。これらのうちの少なくとも幾つかの実施形態、並びに他の実施形態では、凸部及び/又は凹部は、1つ以上の溝部、谷部、くぼみ部、隆起部など、これらの組み合わせ、又は任意のその他の形状を含むか、画定してよい。] [0016] 基材は、種々の機能を有することができ、例えば、柔軟性、剛性、強度又は支持体、反射率、反射防止性、偏光、又は透過度(例えば、異なる波長に対して選択的)を提供することができる。即ち、基材は、可撓性又は剛性、反射性又は非反射性、視覚的に透明、着色しているが透過性、又は不透明(例えば、非透過性)、及び偏光性又は非偏光性であることができる。] [0017] 第1基材及び第2基材として使用できるポリマーの例としては、ポリオレフィン、ポリ(メタ)アクリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、及びビフェノール又はナフタレン系液晶ポリマーなどの熱可塑性ポリマーが挙げられる。有用な熱可塑性樹脂の更なる例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ(メチルメタクリレート)、ビスフェノールAのポリカーボネート、ポリ(塩化ビニル)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、及びポリ(フッ化ビニリデン)が挙げられる。これらのポリマーの一部は更に、特定のディスプレイ用途に特に良く適合する光学的特性(例えば、透明性)も有しており、それらがポリカーボネート、ポリイミド、及び/又はポリエステル等のパターン化された伝導体を支持する。本発明で使用する場合、「(メタ)アクリレート」は、アクリル基及びメタクリル基の両方を指すために使用される。] [0018] 第1基材及び第2基材は、可撓性であってよい。第1基材及び第2基材は、約5μm〜約1000μm、約25μm〜約500μm、約50μm〜約250μm、あるいは、約75μm〜約200μmの範囲の任意の有用な厚さを有してよい。] [0019] 第1基材及び第2基材はそれぞれ、その内側表面上に金属を含んでよい。即ち、第1基材は、その第1内側表面上に第1金属を含んでよく、第2基材は、その第2内側表面上に第2金属を含んでよく、ここで、第1内部表面と第2内部表面は対向表面である。金属は、基材の一方又は両方の上に、その上の連続コーティングの形態で存在してよく、あるいは、金属は、表面(単数又は複数)が導電性になることができるように、不連続コーティング又はパターンの形態で存在してよい。金属のパターンは、ディスプレイの種類や設計パラメータ、例えば、エンドユーザのディスプレイの大きさ等に一部依存する場合がある。] [0020] 導電性の、連続的又は不連続的の金属層は、透明なコーティングであってよく、例えば、可視光に透過であってよい。有用な導電性材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化アンチモンスズ、及び酸化亜鉛が挙げられる。幾つかの実施形態では、導電性の、連続的又は不連続的の金属層は、一般に、均一な面積抵抗を有する。導電性の、連続的又は不連続的の層は、例えば、約10〜約100nmの厚さなどの任意の有用な厚さを有することができる。導電性の、連続的又は不連続的な層の厚さは、透明性が必要とされる場合には、使用される特定の材料によっては制限される場合がある。導電性の内部表面は、例えば、スパッタリング、化学蒸着などの任意の有用な方法によって形成することができる。] [0021] 接着剤は、感圧性接着剤(PSA)構成成分、高Tgポリマー、及び架橋剤の光学的に透明な相溶化ブレンドを含む。このようなブレンドは、米国特許第2004/0202879(A1)号(Xia et al.)に記載されている。PSA構成成分は、酸官能性又は塩基官能性を有する少なくとも1種のポリマーを含む。高Tgポリマーは、100,000超の重量平均分子量を有し、かつ酸官能性又は塩基官能性を有する。PSA構成成分の酸性官能基及び塩基性官能基並びに高Tgポリマーは、混合した場合に酸塩基相互作用を生じる。] [0022] 本発明で使用する場合、用語「相溶化」とは、接着剤組成物を構成する材料が安定した多相モルホロジーを形成することを意味し、ここで、相は、材料のガラス転移温度(Tg)にて又はそれを超える温度でエージングした際に、明らかに合着及び/又は寸法増大がないことを意味する。本発明で使用する場合、高Tgポリマーとは、感圧性接着剤を形成するために使用されるポリマーより高いガラス転移温度、例えば、典型的には20℃を超える温度のポリマーを意味する。] [0023] PSAは、次のものを含む性質を有することが当業者にはよく知られている:(1)強力かつ恒久的粘着性、(2)指圧以下での粘着性、(3)接着剤付着面上への十分な保持力、及び(4)接着剤付着面からきれいに除去するための十分な結合力。PSAとして良好に機能することが分かっている材料としては、必須の粘弾性特性を示し、粘着、剥離接着、並びに剪断保持力の所望のバランスをもたらすように設計及び処方されたポリマーが挙げられる。PSAは、本発明による好ましい接着剤ブレンドの実施例の1つである。PSA構成成分及び高Tgポリマーの混合物から形成された相溶化ブレンドもまた、所望により、感圧性接着剤組成物である。あるいは、接着剤組成物は、積層(熱活性化)接着剤であることができる。] [0024] 本発明で使用する場合、「ポリマー」とは、同種であっても異種であってもよい少なくとも5個の繰返しモノマー単位を有する巨大分子材料を意味する。ポリマーという用語は、ホモポリマー及びコポリマーを包含する。] [0025] PSA構成成分及び高Tgポリマーは、相溶化スキームを使用して相溶化され、これによって、PSA構成成分及び高Tgポリマーは、それらの界面相互作用を変更することによって互いに相溶化される。相溶化スキームは、2つの材料の間に酸塩基相互作用が存在するような方法で、PSA及び高Tgポリマー中の少なくとも1種のポリマーを官能化することを含む。本明細書に記載されるポリマー間に存在する酸塩基相互作用は、ルイス酸塩基型相互作用として記載されてよい。ルイス酸塩基相互作用は、一方の化学成分が電子受容体(酸)であるとともに、他方が電子供与体(塩基)であることが要求される。電子供与体は非共有電子対を提供し、電子受容体は、追加の非共有電子対に適応することができる軌道システムを提供する。以下の一般式は、ルイス酸塩基相互作用を記述する。] [0026] A(酸)+:B(塩基)→A:B(酸塩基複合体) PSA中のポリマー及び高Tgポリマーの酸塩基相互作用により、それらの界面張力が減少し、これにより分散相粒径が小さくなり、多相モルホロジーが安定する。材料間の界面張力により、高Tgポリマーのドメインサイズが減少する。幾つかの実施形態では、特に光学用途の実施形態では、PSA中に分散した高Tgポリマーのドメインサイズは、光学的透明度を生じさせるために光の波長より小さい。幾つかの実施形態では、高Tgポリマーのドメインサイズは、100ナノメートル未満である。その他の実施形態では、高Tgポリマーのドメインサイズは、50ナノメートル未満である。] [0027] 相溶化スキームは、対応するポリマー上の特定の官能性と無関係である。即ち、PSA構成成分又は高Tgポリマーのいずれかが、酸官能性又は塩基官能性を有することができる。例えば、PSA構成成分内の酸官能化ポリマーは、塩基官能化高Tgポリマーと対になることができる。あるいは、PSA構成成分の塩基官能化ポリマーは、酸官能化高Tgポリマーと対になることができる。] [0028] 本開示では、アクリレートモノマーとメタクリレートモノマーをまとめて「(メタ)アクリレート」モノマーと呼ぶ。(メタ)アクリレートポリマーは、所望により、その他の非(メタ)アクリレートモノマー、例えばビニル不飽和モノマーと組み合わせたコポリマーであってよい。このようなポリマーとそれらのモノマーは、ポリマー及び接着剤分野ではよく知られており、このモノマーとポリマーを調製する方法も同様である。このようなポリマーが粘着性を付与するのに有用であり得ること、及び本明細書中に記載されている接着剤の提供において、それらを使用することを当業者は理解しかつ認識するであろう。] [0029] 本発明で使用する場合、「酸性コポリマー」は、少なくとも1種の酸性モノマーと少なくとも1種の非酸性共重合性モノマー(即ち、塩基で滴定できないモノマー)とから誘導されるポリマーである。一実施形態では、少なくとも1種の共重合性モノマーは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーなどの(メタ)アクリレートモノマーである。得られたコポリマーがなお塩基で滴定可能な限りは、所望により酸性コポリマーはビニルモノマーや塩基性モノマーなどの他の共重合性モノマーから誘導されてよい。したがって、通常は酸性コポリマーの調製には塩基性モノマーより多くの酸性モノマーが使用される。] [0030] 「塩基性コポリマー」は、少なくとも1種の塩基性モノマーと少なくとも1種の非塩基性共重合性モノマー(即ち、酸で滴定することができないモノマー)から誘導されるポリマーである。塩基性コポリマーが塩基性を維持する(即ち、酸でなお滴定可能である)限りは、他のモノマーを塩基性モノマー(例えば、酸性モノマー、ビニルモノマー、及び(メタ)アクリレートモノマー)と共重合させることができる。一実施形態では、少なくとも1種の共重合性モノマーは、アルキル(メタ)アクリレートモノマーなどの(メタ)アクリレートモノマーである。] [0031] 感圧性接着剤構成成分は、酸性コポリマー又は塩基性コポリマーのいずれかを含む。PSA構成成分が酸性ポリマーを含む場合、使用する酸性モノマー対非酸性共重合性モノマーの比は、得られる接着剤の所望の性質に応じて変動する。接着剤の性質は更に、PSA構成成分、高Tgポリマー、及び架橋剤の相溶化ブレンド中の酸性コポリマーの量を変えることによっても調整することができる。一般に、酸性コポリマーの調製に使用される酸性モノマーの比率が増加するにつれて、得られる接着剤の凝集力が増大する。一般に酸性モノマーの比率は、本発明のブレンド中に存在する酸性コポリマーの比率に応じて調整される。] [0032] 感圧性接着剤特性を得るために、対応するコポリマーを必要に応じて調整して、得られたTgを約0℃未満にすることができる。特に好ましい感圧性接着剤コポリマーは、(メタ)アクリレートコポリマーである。このようなコポリマーは、典型的に、ホモポリマーとして約0℃未満のTgを有する約40〜約98重量%、好ましくは少なくとも70重量%、より好ましくは少なくとも85重量%、最も好ましくは約90重量%の少なくとも1種のアルキル(メタ)アクリレートモノマーを含むモノマーから誘導される。] [0033] このようなアルキル(メタ)アクリレートモノマーの例としては、アルキル基が約4個の炭素原子〜約12個の炭素原子を含むものであって、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。所望により、ホモポリマーとして0℃を超えるTgを有するメチルアクリレート、メチルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、酢酸ビニル、スチレン等のようなその他のビニルモノマー及びアルキル(メタ)アクリレートモノマーを、得られる(メタ)アクリレートコポリマーのTgが約0℃未満となるのであれば、1種以上の低Tgアルキル(メタ)アクリレートモノマー及び共重合性塩基性又は酸性モノマーとともに用いても構わない。幾つかの実施形態では、アルコキシ基を含まない(メタ)アクリレートモノマーを使用するのが望ましい。] [0034] 使用する場合、感圧性接着剤構成成分として有用な塩基性(メタ)アクリレートコポリマーは、約2〜約50重量%、好ましくは約5〜約30重量%の共重合性塩基性モノマーを含む塩基性モノマーから誘導される。感圧性接着剤構成成分を形成するために使用される場合、酸性(メタ)アクリレートコポリマーは、典型的に、約2〜約30重量%、好ましくは約2〜約15重量%の共重合性酸性モノマーを含む酸性モノマーから誘導される。] [0035] 高Tgポリマーは、感圧性接着剤構成成分のために選択された官能性に応じて、酸性コポリマー又は塩基性コポリマーのいずれかを含む。例えば、感圧性接着剤構成成分が酸性コポリマーを含む場合、高Tgポリマーは、相溶化ブレンドを形成する塩基性コポリマーであり得る。] [0036] ポリマー添加剤の高Tg特性を得るために、対応するコポリマーを必要に応じて調整して、得られたTgを約20℃超にする。幾つかの実施形態では、高Tgポリマー添加剤のTgは、40℃、50℃、又は60℃超である。代表的実施形態では、コポリマーは(メタ)アクリレートコポリマーである。このようなコポリマーは、典型的に、ホモポリマーとして約20℃超のTgを有する約40〜約98重量%、好ましくは少なくとも70重量%、より好ましくは少なくとも85重量%、最も好ましくは約90重量%の少なくとも1種のアルキル(メタ)アクリレートモノマーを含むモノマーから誘導される。例としては、n−ブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、イソボルニルアクリレート、ビニルアセテート、スチレンなどのビニルモノマー及びアルキル(メタ)アクリレートモノマーが挙げられ、これらは、ホモポリマーとして、20℃超のTgを有する。] [0037] 0℃未満のTgを持つアルキル(メタ)アクリレートモノマー、例えば、約4個の炭素原子〜約12個の炭素原子を含むアルキル基を備えたモノマー(n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、及びこれらの混合物が挙げられる)は、得られる(メタ)アクリレートコポリマーのTgが約20℃超であれば、1つ以上の高Tgアルキル(メタ)アクリレートモノマー及び共重合性塩基性又は酸性モノマーとともに利用してよい。] [0038] 高Tgポリマーが塩基性コポリマーである場合、それは、典型的には塩基性(メタ)アクリレートコポリマーである。塩基性(メタ)アクリレートコポリマーは、典型的に、約2〜約50重量%、好ましくは約5〜約30重量%の共重合性塩基性モノマーを含む塩基性モノマーから誘導される。] [0039] 高Tgポリマー添加剤が酸性コポリマーである場合、それは、典型的には酸性(メタ)アクリレートコポリマーである。酸性(メタ)アクリレートコポリマーは、典型的に、約2〜約30重量%、好ましくは約2〜約15重量%の共重合性酸性モノマーを含む酸性モノマーから誘導される。] [0040] 幾つかの実施形態では、高Tgポリマーのコポリマーは、典型的には、100,000超の重量平均分子量を有する。高分子量高Tgポリマーが望ましいが、これは、それが特に高温及び極限条件での相溶化ブレンドの熱安定性を向上させるためである。高分子量高Tgポリマーを利用するために、高Tgポリマーのその他の属性(モノマー選択など)及び相溶化ブレンドのその他の属性(酸塩基相互作用濃度など)を変化させて相溶性を保持する。] [0041] 有用な酸性モノマーとしては、限定するものではないが、エチレン系不飽和カルボン酸、エチレン系不飽和スルホン酸、エチレン系不飽和ホスホン酸、及びそれらの混合物から選択されるモノマーが挙げられる。このような化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロトン酸、シトラコン酸、マレイン酸、オレイン酸、β−カルボキシエチルアクリレート、2−スルホエチルメタクリレート、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルホスホン酸など、及びそれらの混合物から選択される化合物が挙げられる。] [0042] それらの入手可能性ゆえに、本発明の酸性モノマーは、典型的には、エチレン系不飽和カルボン酸である。更により強力な酸が望ましい場合、酸性モノマーは、エチレン系不飽和スルホン酸及びエチレン系不飽和ホスホン酸を含む。一般にスルホン酸及びホスホン酸によって塩基性ポリマーとのより強い相互作用が得られる。このより強い相互作用によって、接着剤の凝集力、並びに高温耐性及び耐溶剤性を大きく向上させることができる。] [0043] 様々な塩基性モノマーが本発明においては有用である。幾つかの実施形態では、塩基性モノマーは、次式(I)のような含窒素モノマーである。] [0044] ] [0045] 式中、 aは、0又は1であり、 R1、R2、及びR3は、H−及びCH3−又はその他のアルキル基から独立して選択され、 Xは、エステル又はアミド基から選択され、 Yは、次の基のようなアルキル基、窒素含有芳香族、窒素含有基であり、] [0046] ] [0047] 式中、 Zは、二価連結基(典型的には、約1〜5個の炭素原子)であり、 bは、0又は1であり、 R4及びR5は、水素、アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、及びアレニル基から選択される。] [0048] 上記基のR4及びR5はまた、複素環を形成してもよい。全ての実施形態では、Y、R1、及びR2はまた、O、S、N等のヘテロ原子を含んでもよい。式Iは、本発明で有用な塩基性モノマーの大部分についてまとめているが、それらが塩基性モノマーの定義(即ち、酸で滴定可能)を充足しているのであれば、その他の窒素含有モノマーが可能である。] [0049] 代表的塩基性モノマーとしては、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド(DMAPMAm)、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド(DEAPMAm)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート(DMAEA)、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート(DEAEA)、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート(DMAPA)、N,N−ジエチルアミノプロピルアクリレート(DEAPA)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート(DMAEMA)、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート(DEAEMA)、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミド(DMAEAm)、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリルアミド(DMAEMAm)、N,N−ジエチルアミノエチルアクリルアミド(DEAEAm)、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリルアミド(DEAEMAm)、N,N−ジメチルアミノエチルビニルエーテル(DMAEVE)、N,N−ジエチルアミノエチルビニルエーテル(DEAEVE)、及びこれらの混合物が挙げられる。他の有用な塩基性モノマーとしては、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、三級アミノ官能化スチレン(例えば、4−(N,N−ジメチルアミノ)−スチレン(DMAS)、4−(N,N−ジエチルアミノ)−スチレン(DEAS))、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロニトリル、N−ビニルホルムアミド、(メタ)アクリルアミド、及びこれらの混合物が挙げられる。] [0050] 高Tgモノマーは一般的に、ホモポリマーとして約20℃超のTgを有するようなモノエチレン性不飽和モノマーである。好ましくは、高Tgポリマーは、ホモポリマーとして20℃超のTgを有するモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。通常は、高Tgポリマーは、独立して、非三級アルキルアルコールの(メタ)アクリレートエステルであって、そのアルキル基が、約1〜約20個、好ましくは約1〜約18個の炭素原子を含む、式II(以下)に示すようなもの、上記のような酸性又は塩基性モノマー、ビニル末端処理モノマー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるモノエチレン性不飽和モノマーから誘導される。ほとんどの実施形態では、高Tgポリマーは、独立して、(メタ)アクリレートモノマーから誘導されるが、ある種の処方の場合は、スチレンなどのビニル末端処理モノマーが、同程度又は優れた結果を示す場合がある。本発明で有用な好適なモノマーの例としては、t−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、s−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボミルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、ブロモエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、アリル(ally)メタクリレート、スチレン、ビニルアセテート、塩化ビニルが挙げられるが、これらに限定されない。] [0051] 本発明で有用な(メタ)アクリレートコポリマーは、非三級アルキルアルコールの(メタ)アクリレートエステルからなる群から選択される少なくとも1種の単官能性不飽和モノマーを含有し、そのアルキル基が、約1〜約20個、好ましくは約1〜約18個の炭素原子を含む、次式II(以下)に示すようなものである。] [0052] ] [0053] 式中、 R6は、H又はCH3であり、後者は、(メタ)アクリレートモノマーがメタクリレートモノマーとなる場合に対応する。] [0054] R7は、直鎖、分枝鎖、芳香族、又は環状炭化水素基である。] [0055] R6が炭化水素基のときは、ヘテロ原子(例えば、酸素又はイオウ)も含むことができる。R7を選択するときに考慮される基準としては、コスト及びコポリマーを接着剤に組み込む形態が挙げられる。] [0056] 本発明で有用な好適な(メタ)アクリレートモノマーの例としては、ベンジルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、デシルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ヘキサデシルアクリレート、n−ヘキサデシルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、イソアミルアクリレート、イソボルニルアクリレート、イソボルニルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソデシルメタクリレート、イソノニルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソオクチルメタクリレート、イソトリデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、2−メトキシエチルアクリレート、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、2−メチルブチルアクリレート、4−メチル−2−ペンチルアクリレート、1−メチルシクロヘキシルメタクリレート、2−メチルシクロヘキシルメタクリレート、3−メチルシクロヘキシルメタクリレート、4−メチルシクロヘキシルメタクリレート、オクタデシルアクリレート、オクタデシルメタクリレート、n−オクチルアクリレート、n−オクチルメタクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタクリレート、n−テトラデシルアクリレート、n−テトラデシルメタクリレート、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。] [0057] 使用する場合、酸性コポリマー及び塩基性コポリマーにおいて有用なビニルモノマーとしては、ビニルエステル(例えば、ビニルアセテート)、スチレン、置換スチレン(例えば、α−メチルスチレン)、ハロゲン化ビニル、ビニルプロピオネート、及びこれらの混合物が挙げられる。他の有用なビニルモノマーとしては、(メタ)アクリレート末端処理スチレンオリゴマーなどの巨大(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリレート末端処理ポリエーテル(国際公開特許第84/03837号及び欧州特許第140941号に記載されているようなもの)が挙げられる。] [0058] 本明細書のポリマーは、溶液、放射線、バルク、分散、エマルション、及び懸濁プロセスを含む任意の従来のラジカル重合法を使用して調製することができる。有用な方法は、米国特許第2004/0202879(A1)号(Xia et al.)及びその中で引用された文献に記載されている。熱ラジカル反応開始剤、連鎖移動剤、溶媒等を使用してよい。] [0059] 接着剤の凝集力を増大させるために、架橋剤をブレンド中に組み込む。2つのタイプの架橋添加剤が一般に使用される。第1の架橋添加物は、多官能性アジリジンなどの熱架橋添加物である。1つの例は、1,1’−(1,3−フェニレンジカルボニル)−ビス−(2−メチルアジリジン)(ビスアミド)である。このような化学的架橋剤は、重合後に溶剤系PSAに加えて、コーティングされた接着剤のオーブン乾燥中に、熱によって活性化することができる。イソシアネート及びエポキシ架橋剤もまた使用できる。] [0060] 別の実施形態では、架橋反応を行うために、ラジカルに依存する化学的架橋剤を使用してよい。例えば、過酸化物などの試薬は、ラジカル供給源として機能する。十分に加熱した場合、これらの前駆体は、ポリマーの架橋反応を生じさせるラジカルを発生する。汎用のラジカル発生試薬は、過酸化ベンゾイルである。ラジカル発生剤は少量のみ必要とされるが、一般に、架橋反応を完了するために、ビスアミド試薬に要求される温度よりも高い温度を必要とする。] [0061] 第2のタイプの化学架橋剤は、高強度の紫外(UV)光によって活性化される感光性架橋剤である。使用される2種の一般的感光性架橋剤は、米国特許第4,737,559号にて記載されているようにベンゾフェノン及び共重合可能な芳香族ケトンモノマーである。溶液組成物に後から添加可能でありかつ紫外線によって活性化可能な別の光架橋剤は、トリアジン、例えば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシ−フェニル(pheynl))−s−トリアジンである。これらの架橋剤は、中圧水銀ランプ又はUVブラックライトなどの人工光源から発生する紫外線によって活性化する。] [0062] 加水分解可能で、ラジカル共重合が可能な架橋剤、例えば、これらに限定されないが、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(Gelest,Inc.,Tullytown,Pa.から入手可能)、ビニルジメチルエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリフェノキシシランなどを含むモノエチレン性不飽和モノ、ジ、及び、トリアルコキシシラン化合物もまた有用な架橋剤である。多官能性アクリレートが、バルク重合又はエマルション重合にとって有用である。有用な多官能性アクリレート架橋剤の例としては、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート、ポリブタジエンジアクリレート、ポリウレタンジアクリレート、プロポキシル化グリセリントリアクリレート、及びこれらの混合物などのジアクリレート、トリアクリレート、並びにテトラアクリレートが挙げられるが、これらに限定されない。架橋はまた、γ放射線又は電子ビーム放射線などの高エネルギー電磁放射線を使用して達成してもよい。] [0063] アクリレートの量及び同一性は、接着剤の適用に応じて調整される。典型的に、架橋剤は、接着剤組成物の総乾燥重量を基準として5重量部未満の量で存在する。より詳細には、架橋剤は、接着剤の総乾燥重量を基準として、0.01重量部(pats)〜1重量部の量で存在する。] [0064] 添加剤が、光学的透明度及び時間の経過に伴う環境安定性などの所望の性質に悪影響を及ぼさないのであれば、共重合に続いて、その他の添加剤を接着剤に添加してよい。例えば、相溶性のある粘着付与剤及び/又は可塑剤を添加して、PSAの最終的な粘着性及び剥離性を最適化するのに役立ててよい。このような粘着調整剤の使用は、当該技術分野において一般的である。有用な粘着付与剤の例としては、ロジン、ロジン誘導体、ポリテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂などが挙げられるが、これらに限定されない。接着剤に添加してよい可塑剤は、多種多様な市販材料から選択されてよい。いずれの場合も、添加した可塑剤はPSAと相容性でなければならない。代表的可塑剤としては、ポリオキシエチレンアリールエーテル、ジアルキルアジパート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルアジパート、トルエンスルホンアミド、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ポリエチレングリコールジベンゾエート、ポリオキシプロピレンアリールエーテル、ジブトキシエトキシエチルホルメート(formal)、及びジブトキシエトキシエチルアジパートが挙げられる。当技術分野において既知の通り、紫外線安定剤もまた添加してよい。追加成分を選択して、透明度、結合強度、一体性、安定性等の性質のバランスをとることができることが理解されるであろう。] [0065] PSA構成成分及び高Tgポリマーは、架橋剤及び任意の他の任意的構成成分と組み合わされて、接着剤の性質を有用に調整し、好ましくは少なくとも光学的に透明な、安定した接着剤となるように、接着剤中に任意の相対量で存在してよい。PSA構成成分は、有用な量の接着性又は粘着性及びその他のPSA特性を含む感圧性接着剤の機能的性質を提供する量で含まれる。感圧性接着剤のこれら及びその他性質、並びにこれらの性質を得るために必要な量は、十分に理解されている。高Tgポリマーは、所与の用途において十分な安定性及び透明度を提供するために、任意の量を含ませることができる。好ましくは、高Tgポリマーは、接着剤又は接着剤を組み込む製品が経験するであろう条件下にて、使用中及び時間経過中、接着剤の光学的透明度を維持するための量を含ませることができる。特に、高Tgポリマーの量は、種々の環境条件下にて時間経過に伴って剥離又は起泡しないような結合を提供することができる。必要とされる結合強度は、結合される材料に依存するが、好ましい量の高Tgポリマーは、ガス放出材料を水蒸気移動の小さい材料と結合するために使用した場合、時間の経過とともに起泡又は剥離しない接着剤を提供することができる。] [0066] 全体として、PSA構成成分及び高Tgポリマーは、接着剤中に、PSA特性、接着剤結合特性、及び光学的透明度の所望の組み合わせを、使用中の時間経過に伴うこれらの性質及び透明度の安定性とともに提供する相対量にて含ませることができる。一般に、その他の変数のうち、化学的同一性及び分子量、架橋量などの要因に応じて、全PSA構成成分及び高Tgポリマーの100重量部を基準にして約50%重量部未満の高Tgポリマーが、許容可能な光学的透明度を有する相溶化接着剤組成物を提供できる。代表的実施形態は、全PSA構成成分及び高Tgポリマーの100重量部に対して、約30重量部未満の量の高Tgポリマーを含む。下端では、十分な結合特性を提供するのに有用な高Tgポリマーの量は、高Tgポリマー及びPSAポリマーのタイプなどの因子に依存することができるが、一般に、有用な量は、全高Tgポリマー及びPSA構成成分の100重量部に対して少なくとも約5重量部の高Tgポリマーからであり得る。ほとんどの実施形態では、2種の構成成分の範囲は、全100重量部(高Tgポリマー及びPSA構成成分)に対して、約10〜約30重量部の高Tgポリマーであり得る。] [0067] 感圧性接着剤構成成分及び高Tgポリマー添加剤は、当業者に既知の従来の方法によってブレンドすることができる。そのような方法としては、混合、機械的圧延、熱溶融混合等が挙げられる。典型的には、感圧性接着剤構成成分及び高Tgポリマー添加剤は、溶液中で混合する。] [0068] 接着剤は、グラビアコーティング、カーテンコーティング、スロットコーティング、スピンコーティング、スクリーンコーティング、転写コーティング、ブラシコーティング又はローラーコーティングなどを含む任意の従来の適用方法によって適用されてよいが、これらに限定されない。代表的実施形態は、溶剤中の接着剤組成物をコーティングすることを伴う。代替実施形態では、コポリマーは、ホットメルトコーティング可能であり、それに続いて架橋される。] [0069] 使用する特定の接着剤は、セルの特定デザイン、外側接着剤領域の所望の寸法、及び特定の環境におけるセルの望ましい性能などの種々の要因に依存し得る。幾つかの実施形態では、接着剤が、セルのその他の部品に対して有害な影響をほとんど与えないか又は全く与えないことが望ましい場合がある。例えば、接着剤が、基材の一方又は両方の上に存在し得る導電性材料などのセルの電子コンポーネントに対して有害な影響をほとんど与えないか又は全く与えないことが望ましい場合がある。接着剤は、セルを適切な環境試験、典型的には上記のように高温及び高湿度条件に付すことによって選択してよい。色ずれは、試験前後で平面状態の反射スペクトルを記録することによって測定することができる。所与のディスプレイについて、次に色相シフトの量を測定して、許容可能な製品仕様に対して接着剤が適切かどうか決定することができる。] [0070] 一般に、セルギャップは、最大反射所望の所与の妥当な駆動電圧を含む多数の要因に依存する。駆動電圧状態の所与のセットについて入手可能な最大反射は、順次、液晶材料の複屈折などの多数の要因に依存する。その他の要因としては、ポリマーマトリックスからの液晶の相分離の品質が挙げられる。] [0071] セルギャップは、本明細書に記載される任意の数の要因に応じて、あらゆる場所で約1.5〜約200μmであり得る。幾つかの実施形態では、セルギャップは、約6〜約100μm、又は約6〜約50μmであり得る。接着剤は、セルギャップを設定するために粒子を含んでよい。有用な粒子としては、約1.5〜約200μmの直径を有するポリ(ジビニルベンゼン)、ポリスチレン、ガラス又はその他のプラスチックが挙げられる。] [0072] 接着剤は、図に示すもののようなセル構造物にて使用してよい。即ち、接着剤は2つの基材の間に、セルの外側に接着剤がほとんど見えないかあるいは全く見えないようにして配置してよい。このタイプの構造物で使用する接着剤の量は、どれだけの領域がディスプレイの密封に利用可能かということ、並びに所望のセルギャップに依存し得る。幾つかの実施形態では、このタイプの構造物のために、転写テープ及び硬化性接着剤などの液体接着剤を使用してよい。幾つかの実施形態では、液晶ディスプレイの製造方法は、第1表面及び第2表面をそれぞれ有する第1基材及び第2基材を提供すること(少なくとも1つの表面はその上に配置された金属を有する)、並びに第1基材及び第2基材をともに結合させること(ここで、接着剤は金属と接触している)からなる。プロセス中の任意の時点で、更に所望の封止及び向上させた結合を得るために、並びにディスプレイのギャップ(1つ又は複数)を設定するために、積層を使用してよい。更に、硬化性接着剤を使用する場合、プロセス中の任意の時点で硬化してよい。接着剤はまた、第1基材に代えて第2基材にも適用してよく、続いて接着剤を第2基材に代えて第1基材と接触させてよい。図に示す構造物はまた、接着剤適用の前後において第1基材又は第2基材上に液晶組成物を配設することによっても製造可能である。液晶組成物及び接着剤を第1基材又は第2基材の上に配置させて、次に他方の基材を接着剤と接触させて置くことができる。接着剤は、接着剤が第1対向基材及び第2対向基材の外側表面の一方又は両方の上に存在するセル構造物にて使用してよい。更に、接着剤が外側表面上のみに存在するセル構造物を用いてよい。] [0073] 液晶組成物は、双安定性反射型コレステリック液晶ディスプレイを形成する。導電性内部表面にわたり電界(E)を印加することによって、液晶を反射性PL状態又は散乱性FC状態のいずれかで整合させる。これらの状態はいずれも、E=0では安定であり、それ故に構造は固定されており、再度作用を受けるまで元の状態のままである(即ち、デバイスは双安定性である)。PLからFC状態への切り替えには低電圧のパルスが必要である一方で、FCからPLへ戻るのには高電圧のパルスが必要であって、デバイスをホメオトロピック状態とした後、最終的な平面状態となる。デバイスをFCからPCへ切り替えるための望ましい電圧は、約100V未満、あるいは約60V未満である。単一ピクセルのコレステリック液晶ディスプレイ(即ち、ChLCD)セルを切り替えるための例示的な駆動スキームは、Deng−Ke Yang,et al.(Annu.Rev.Mater.Sci.1977,27,117〜146)によって記載されている。Yang,et al.にて記載の反射率対電圧のプロットに従って、ChLCDセルを、セルがPL状態のときの電圧値V5、又はセルがFC状態のときの電圧値V2に切り替えることができる。付随パルス列(周波数及び振幅)は、当業者には周知の技術の1つによって実施することが可能である。] [0074] 本明細書の係争中の開示内容に記載されている代表的な組成物は、対応する安定な平面状態の反射を提供する。安定な状態の反射とは、セルが、電圧V5によって平面状態へ駆動さられた後、周囲条件下に約3日間放置された後で反射損失を呈さないことを表す。] [0075] 液晶組成物は、液晶性を示す任意のタイプの構成成分を含んでよい。幾つかの実施形態では、液晶組成物は、コレステリック液晶材料を含む。コレステリック液晶材料には一般に、本質的にキラルである分子単位(例えば、鏡面を持たない分子)、及び本質的にメソゲン性である分子単位(例えば、液晶相を呈する分子)を備える化合物が挙げられる。コレステリック液晶材料は、ポリマーであることができる。コレステリック液晶材料はまた、キラル単位と混合した、又はキラル単位を含有するアキラル液晶化合物(ネマチック)を含むこともできる。コレステリック液晶材料としては、その液晶のディレクタ(平均的局所分子配向の方向を指定する単位ベクトル)がそのディレクタと直角をなす広がりに沿って螺旋状に回転するコレステリック液晶相を有する化合物が挙げられる。コレステリック液晶材料はまた、キラルネマチック液晶材料とも称される。コレステリック液晶材料のピッチは、そのディレクタが360度回転するのに要する(そのディレクタと直角をなし、コレステリック螺旋軸に沿った方向の)距離である。この距離は一般に、100nm以上である。] [0076] コレステリック液晶材のピッチは、キラル化合物をネマチック液晶化合物と混合させるか、又はその他の方法で(例えば共重合によって)結合させることによって誘発させることができる。コレステリック相はまた、キラル非液晶材によって誘発させることもできる。ピッチは、キラル化合物とネマチック液晶化合物又は材料との相対重量比に左右されると思われる。ディレクタの螺旋状の捻りは、材料の誘電テンソルに空間的な周期的変動を引き起し、その結果、光の波長選択的な反射を生じさせる。例えば、ピッチは、ブラッグ反射が光の可視、紫外、又は赤外波長域内でピークに達するように選択することができる。] [0077] コレステリック液晶ポリマーを包含するコレステリック液晶材料は、一般に知られており、典型的にはこれらの材料の任意のものを使用することが可能である。好適なコレステリック液晶ポリマーの例は、米国特許第4,293,435号、同第5,332,522号、同第5,886,242号、同第5,847,068号、同第5,780,629号、及び同第5,744,057号に記載されている。その他のコレステリック液晶材料もまた、使用することができる。コレステリック液晶材料は、例えば、屈折率、表面エネルギー、ピッチ、加工性、透明度、色、対象となる波長における低い吸収、他の構成成分(例えば、ネマチック液晶化合物等)との相溶性、分子量、製造しやすさ、液晶ポリマーを形成する液晶化合物又はモノマーの入手可能性、レオロジー、硬化方法及び硬化要件、溶媒の除去しやすさ、物理的性質及び化学的性質(例えば、可撓性、引張強さ、耐溶剤性、引掻抵抗、及び相転移温度)、並びに精製しやすさを包含する、1つ以上の要因に基づいて、ある特定の用途又は光学体に適合するように選択されてよい。] [0078] 液晶組成物は、光硬化性組成物又は熱硬化性組成物を含んでよい。幾つかの実施形態では、液晶組成物は、約0.1〜約10mW/cm2又は約0.2〜約3mW/cm2の範囲の放射線により硬化できるChLC/モノマープレポリマー組成物を含む。得られた硬化済み組成物は、ChLC/ポリマー組成物を含む。本発明で使用する場合、「液晶組成物」とは、プレポリマー組成物と得られた硬化済み組成物との両方を意味する。] [0079] プレポリマー組成物は、プレポリマー組成物及び液晶材料が混合され、かつ1種以上のモノマーが重合させられるプロセスにより形成される。幾つかの実施形態では、プレポリマー組成物は、単相を形成し、組成物が重合する場合に、ポリマーは、ポリマーマトリックス内に分散された液晶ドメイン(例えば、液滴)を形成する液晶から分離する。この相分離プロセスは、重合誘導相分離(PIPS)と称される。PIPSプロセスでは、ポリマー相は通常、ポリマー鎖長が増加するに伴い、重合中に液晶から分離する。] [0080] 液晶組成物は、液晶材料、プレポリマー組成物、及び光開始剤又は熱反応開始剤を含む。構成成分は、それらが重合するまで単相を形成するように選択される。液晶材料は、例えば、ChLC材料又はネマチック液晶材料等の、任意の有用な液晶であり得る。液晶材料は、組成物の総重量に対して、任意の有用な量、例えば、約60〜約95重量%、又は約70〜約95重量%で組成物中に存在することができる。] [0081] プレポリマー組成物は、1種以上のモノマー及び/又はオリゴマーを含むことができる。幾つかの実施形態では、プレポリマー組成物は、シラン含有(メタ)アクリレートモノマー及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーを含む。幾つかの実施形態では、プレポリマー組成物は、シラン含有(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリル樹脂モノマー、及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーを含む。シラン含有モノマーは、加水分解型又は非加水分解型であり得る。例示的なシラン含有モノマーとしては、アルコキシシラン及び(メタ)アクリロキシシランが挙げられ、次式で表される。] [0082] R8mR9pSi(X)4−m−p 式中、R8は、独立して、(メタ)アクリルオキシ又は(メタ)アクリルオキシアルキル基であり、R9は、独立して、水素、(C1〜C12)アルキル、(C6〜C12)アリール、又は(C7〜C17)アリールアルキルからなる群から選択され、Xは、加水分解性基又は非加水分解性基であり、mは、1〜3の整数であり、pは、0、1、又は2であり、この際、(m+p)は、1〜3である。特に有用なシラン含有モノマーとしては、(メタクリロキシメチル)フェニルジメチルシラン、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリルオキシプロピルジメチルエトキシシラン、メタクリルオキシプロピルトリメチルシラン、及び米国特許出願第11/557540号(Roberts,et al.)(2006年11月8日出願)に記載されているモノマーが挙げられる。] [0083] 多官能性(メタ)アクリレートモノマーは、次式で表してよい。] [0084] R10n−R11 式中、R10は、アクリロキシ又はメタクリロキシから独立して選択され、R11は、(C1〜C20)アルキル又は(C7〜C17)アリールアルキルであり、所望により、S、O、Si、又はNから独立して選択される1つ以上のヘテロ原子置換を含有し、nは、1〜4の整数である。有用な反応性(メタ)アクリレートモノマーとしては、グリセロール誘導体、トリメチルプロパン(trimethlyopropane)誘導体、及びペンタエリスリトール誘導体が挙げられる。特定の例としては、トリメチルプロパン(trimethylopropane)トリアクリレート、ヘキサンジオールジメタクリレート(HDDMA)、ヘキサンジオールジアクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、及びエチレングリコールジアクリレートが挙げられる。その他の多官能性モノマーは、Roberts et al.にて記載されている。] [0085] (メタ)アクリル樹脂モノマーは、エステル、ウレタン、又は1つ以上の反応性(メタ)アクリレート基を有する(メタ)アクリレート系ポリマー又はオリゴマーを含んでよい。幾つかの実施形態では、(メタ)アクリル樹脂モノマーは、ペンダント(メタ)アクリレート基を有するポリアルキル(メタ)アクリレートである。例えば、(メタ)アクリル樹脂モノマーは、フリーラジカル重合性エチレン系不飽和モノマーの重合単位及びエチレン系不飽和モノマーを備えた重合性官能基から誘導される重合単位の反応生成物を含むポリマーを含んでよく、これらのタイプの材料は、米国特許第6,448,301号(Gaddam et al.)に記載されている。有用な(メタ)アクリル樹脂モノマーの1つの特定の例は、ペンダント又は末端(メタ)アクリレート基を備えたポリブチルメタクリレートである。] [0086] 別の(メタ)アクリル樹脂モノマーは、米国特許第6,340,733号(Slark et al.)に記載されており、次式で表してよい。] [0087] X1−Aq−Br(R12)−X2 式中、Aは、少なくとも1つの(メタ)アクリレートモノマーの残基を表し、Bは、Aと共重合可能な少なくとも1種のモノマーの残基を表し、R12は、(メタ)アクリレート官能化ペンダントエステル基を表し、X1及びX2は、同一であっても異なっていてもよい末端基を表し、q及びrは、ともに少なくとも1であり、ポリマーが2000より大きい数平均分子量を有するように選択される。] [0088] 別の有用なポリアルキル(メタ)アクリレート樹脂モノマーは、Lucite Internationalから入手可能なポリマーのエルバサイト(ELVACITE)ファミリーである。これらは典型的に、メチルメタクリレートモノマー、エチルメタクリレートモノマー及びn−ブチルメタクリレートモノマーに由来する。代表的な例は、メチルメタクリレートとブチルメタクリレートとのコポリマーを含むエルバサイト(ELVACITE)4059である。] [0089] プレポリマー組成物はまた、次式で表されるようなものなどの追加のモノマーを含むこともできる。] [0090] ] [0091] 式中、R13は、水素又は−CH3であり、R14は、(C1〜C12)アルキル、(C6〜C12)アリール、又は(C7〜C17)アリールアルキルである。] [0092] 光開始剤は、任意の有用な光開始剤を含むことができる。幾つかの実施形態では、光開始剤として、ヒドロキシアルキルベンゾフェノン(例えば、Merckから入手可能なダロキュア)、ベンゾインエーテル、アルキルフェノン、ベンゾフェノン、キサントン、チオキサントン、ホスフィンオキシド(例えば、Ciba Specialty Chemicalsから入手可能なイルガキュア819)、置換α−ケトール、芳香族スルホニルクロライド、光活性オキシム、又はそれらの誘導体が挙げられる。追加の有用な光開始剤は、米国特許第5,516,455号に記載されている。利用してよい好適な熱反応開始剤としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)のようなアゾ化合物、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなヒドロペルオキシド、過酸化ベンゾイル及びシクロヘキサノンペルオキシドのような過酸化物から選択されるものが挙げられるが、これらに限定されない。光開始剤又は熱反応開始剤は、0.01〜10重量%、0.1〜5重量%、又は1〜2重量%などの任意の有用な量で組成物中に存在することができる。] [0093] 1つの代表的液晶組成物は、60〜95重量%の液晶材料、5〜40重量%のプレポリマー組成物、及びプレポリマー組成物に対して0.1〜5重量%の光開始剤を含む。本実施例では、プレポリマー組成物は、60〜85重量%のシラン含有モノマー、5〜30重量%の多官能性(メタ)アクリレートモノマー、及び5〜30重量%の(メタ)アクリル樹脂モノマーを含む。] [0094] 別の代表的液晶組成物は、70〜95重量%の液晶材料、5〜30重量%のプレポリマー組成物、及びポリマー前駆体に対して0.1〜5重量%の光開始剤を含む。本実施例では、プレポリマー組成物は、40〜95重量%のシラン含有モノマー、0.05〜65重量%の多官能性(メタ)アクリレートモノマー、及び5〜55重量%の(メタ)アクリル樹脂モノマーを含む。] [0095] 液晶組成物は、約1.5〜約10μmの直径を有する粒子を含んでよい。有用な粒子は、ポリマー粒子を含む。] [0096] 液晶ディスプレイアセンブリは、本明細書にて開示された液晶ディスプレイを使用して製造することができる。アセンブリは、少なくとも2つの、異なった色の光反射性液晶ディスプレイを含み、ディスプレイのうち少なくとも1つは本明細書にて開示された液晶ディスプレイを含む。アセンブリは、ディスプレイをお互いの上部に積層することによって製造可能である。有用な色の組み合わせとしては、赤色、緑色、シアン、マジェンタ、黄色、黒色、及び白色のうち、2つ及び3つの組み合わせが挙げられる。] [0097] 第1基材及び第2基材は、ロールツーロール装置にてともに付着させてよい。一実施形態では、ロールツーロールプロセス中の接着剤のその場での付着を利用してよい。] [0098] 実施例接着剤1 実施例1接着剤は、90%の感圧性接着剤、イソオクチルアクリレート及びアクリル酸のコポリマー(93:7)、及び10%の高Tgポリマー、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、及びDMAEMAのコポリマー(69:25:6)のブレンドであり、分子量は、約140,000g/モルであった。接着剤はまた、0.1%のビスアミド架橋剤(1,1’−(1,3−フェニレンジカルボニル)−ビス−(2−メチルアジリジン))を含有していた。接着層は、エチルアセテート、メチルエチルケトン、及びメタノール中、20重量%固形分の溶剤系組成物をコーティングすること、続いて60℃にて20分間乾燥することによって、剥離ライナー上に形成した。厚みは、約25μmであった。] [0099] 比較実施例1(C1) この接着剤は、Lintec SY感圧性接着剤(Lintec Corp.から)で構成された。厚みは、PETフィルムの両側にて約12.5μmであった。] [0100] 比較実施例2(C2) この接着剤は、Soken 1885(Soken Chemical & Engineering Co.,Ltd.から)で構成された。厚みは、約25μmであった。] [0101] 比較実施例3(C3) この接着剤は、イソオクチルアクリレート及びアクリル酸の90:10の比率でのコポリマーであった。厚みは、約25μmであった。] [0102] 比較実施例4(C4) この接着剤は、イソオクチルアクリレート及びアクリルアミドの96:4の比率でのコポリマーであった。厚みは、約25μmであった。] [0103] 比較実施例5(C5) この接着剤は、両面転写テープの形態で製造された接着剤のストリップ(50μm厚)であった。この接着剤は、イソオクチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、及びアクリル酸の84:15:1の比率でのコポリマーであった。厚みは、約25μmであった。] [0104] 比較実施例6(C6) この接着剤は、イソオクチルアクリレート及びアクリル酸の93:7の比率でのコポリマーであった。厚みは、約25μmであった。] [0105] 接着剤をプライム化ポリエステル(PET)裏材(40.6マイクロメートル(1.5ミル))へ転写し、次に、このPETテープを、サンプルの平面図である図2aに示すようなITO配線で表面コーティングしたPETフィルムへ積層することによってITO適合性研究のためのサンプルを調製した。あるいは、接着剤を40.6マイクロメートル(1.5ミル)厚のPET裏材上へと直接コーティングし、ITOをコーティングしたフィルムへとサンプルを積層した。後述のそれぞれの実施例は、それらがITOコーティングされたポリエステルへと確実に付着するのに十分な量の粘着度を有した。所望する場合、適度な加熱(<100℃)を使用して、接着性を更に高めた。] [0106] 得られたラミネートを、60℃/90%相対湿度に設定したオーブン内に置いた。表面抵抗を定期的に測定し、5つの配線の平均測定値を記録した。ITO表面が直接的に同一の湿った、温かい風にさらされたサンプルもまた、対照例として調製した。電気試験を合格したサンプルは、3週間の試験中にITO抵抗に20%未満の変化を示した。外観試験を合格したサンプルは、試験期間中、透明かつポリエステルに良好に付着したままであった。] 実施例 [0107] ]
权利要求:
請求項1 第1対向表面及び第2対向表面をそれぞれ有する第1対向基材及び第2対向基材を含み、該表面の少なくとも1つがその上に配置された金属を有し、該基材が、金属と接触した接着剤により互いに結合されている液晶ディスプレイであって、該接着剤が、酸官能性又は塩基官能性を有する少なくとも1種のポリマーを含む感圧接着剤構成成分、100,000超の重量平均分子量を有し、かつ酸官能性又は塩基官能性を有する高Tgポリマー、及び架橋剤、ここで、感圧接着剤構成成分の官能性及び高Tgポリマーの官能性が混合された場合に酸塩基相互作用を生じるもの、のブレンドを含む、前記液晶ディスプレイ。 請求項2 前記第1基材及び第2基材が、高分子基材、ガラス、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項3 前記金属が、酸化インジウムスズを含む、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項4 前記接着剤が、約1.5〜約200μmの厚さを有する、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項5 前記感圧性接着剤構成成分が、約800,000未満の重量平均分子量を有し、かつ(メタ)アクリレート、ビニルモノマー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるフリーラジカル重合性モノマーから形成される、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項6 前記感圧性接着剤構成成分が、前記接着剤の約70〜約90重量%で含まれる、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項7 前記高Tgポリマーが、約20℃超のTgを有する、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項8 前記高Tgポリマーが、約50℃超のTgを有する、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項9 前記高Tgポリマーが、ビニルエステル、(メタ)アクリルアミド、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、置換スチレン、ハロゲン化ビニル、ビニルプロピオネート、(メタ)アクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択されるモノマーを含む、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項10 前記高Tgポリマーが、塩基性コポリマーを含む、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項11 前記高Tgポリマーが、約100nm未満のドメインサイズを含む、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項12 前記架橋剤が、多官能性アジリジン、過酸化物、ベンゾフェノン、トリアジン、モノエチレン性不飽和モノ−、ジ−、及びトリアルコキシシラン化合物、ジアクリレート、トリアクリレート、並びにテトラアクリレート、イソシアネート、エポキシ、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項13 前記第1反対基材及び第2反対基材が、セルギャップによって分離され、かつ該セルギャップが液晶組成物を含む、請求項1に記載の液晶ディスプレイ。 請求項14 前記液晶組成物が、コレステリック液晶組成物を含む、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項15 前記液晶組成物が、光硬化性又は熱硬化性である、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項16 前記液晶組成物が、プレポリマー組成物を含み、該プレポリマー組成物が、シラン含有(メタ)アクリレートモノマー、及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーを含む、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項17 前記液晶組成物が、プレポリマー組成物を含み、該プレポリマー組成物が、シラン含有(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリル樹脂モノマー、及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーを含む、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項18 前記液晶組成物が、光硬化又は熱硬化されている、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項19 前記液晶組成物が、プレポリマー組成物の硬化済み反応生成物を含み、該プレポリマー組成物が、シラン含有(メタ)アクリレートモノマー、及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーを含む、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項20 前記液晶組成物が、プレポリマー組成物の硬化済み反応生成物を含み、該プレポリマー組成物が、シラン含有(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリル樹脂モノマー、及び多官能性(メタ)アクリレートモノマーを含む、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項21 前記液晶組成物が、約1.5〜約10μmの直径を有する粒子を含む、請求項13に記載の液晶ディスプレイ。 請求項22 第1表面及び第2表面をそれぞれ有する第1基材及び第2基材を提供することであって、該表面の少なくとも1つはその上に配置された金属を有し、並びに接着剤を使用して、前記第1基材及び第2基材をともに結合させることであって、ここで、接着剤は金属と接触している、からなる、液晶ディスプレイ製造方法。 請求項23 前記接着剤が層の形態であり、該層がその外側表面上に複数の機能を有する、請求項22に記載の方法。 請求項24 前記第1基材及び第2基材がセルギャップによって分離され、かつ前記方法が液晶組成物をセルギャップ内に配置することを更に含む、請求項22に記載の方法。 請求項25 2つの異なった色の光反射性液晶ディスプレイであって、ここで、ディスプレイのうちの少なくとも1つが請求項1に記載の液晶ディスプレイを含む、液晶ディスプレイアセンブリ。
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引用文献:
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